フランス・アルスの主任司祭、 聖ヴィアンネが残した説教、会話、公教要理の話を収録。 この書物はアルスの主任司祭、聖ヴィアンネの新しい伝記ではない。 さらに、彼の言葉や警句集でもなく、また、奇跡のたぐいを集めたものでもない。 この書物は、聖ヴィアンネ自身の口から出た言葉である。

難病ベーチェット病に倒れて２０余年。 さまざまな十字架を背負ってきた道のりを信仰の眼で綴った自分史。 私は今日までの自分を振り返りますと、 いつも私の背後に神と言いましょうか、 目に見えない超自然的な大きな力が働き、 時には苦しみを時には悲しみを時には喜びをと、 それは私をより愛の人となるように導いてくださっていたのだと 思わないわけにはいきません。（著者)

1994年11月から1年間にわたって、 毎週カトリック新聞に発表された日曜日の説教集。 著者は長崎教区司祭。 本書は1994年の暮れの待降節から1年間、カトリック新聞に連載されたものです。 思えば運命の1995年1月17日、大地は大揺れに揺れて何もかも一瞬にして崩れてしまいました。 一ヶ月も前に書き送っていた一文がおそらくあの大崩れの日に 印刷にはいっていたと思われるのですが、 まさにその文章の中にマグニチュード8を書き込んでいたのでした。（著者）

看護婦の経験に基づいた若い人たちに向けたメッセージ。 ハンセン病を学ぶ、インド、ネパール旅行記も収録。 もしも自殺しようとしていたあの時、 たった一本の指になってしまったハンセン病の患者さんが、死のうとして、 はじめて神に祈り救われた話しを思い出すことがなかったら、 この私もここに存在していないだろう。 「もう一度の生」を生きるために、 たった一本の指で生きぬいたあなたの生き方こそが、 私を今、生かしてくれている。

キリスト教弾圧の鎖国時代、キリシタンたちは 江戸のほか、関東、東北地方にも生きていた。その実情を紹介する。 太平洋の黒潮に乗って、多くのフランシスコ会士たちは日本に上陸し、 江戸でキリシタン寺や病院を建て、関東で布教を始めた。 彼らが、江戸で開教して間もなく四百年になろうとしている。 私たちは先駆者たちが命がけで伝えてくれた尊い信仰の遺産を再び見直し、 更にその苦難の足跡を偲びながら 正しい知識を後世に伝えてゆかなければ成らない。

キリスト教禁教の時代、筆舌に尽くしがたい迫害に耐えながら、 信仰を貫き通した殉教者たちの姿をドラマチックに描く。 二十一世紀に向かっていく私達は、過去を振り返るよりは、 将来に向かって進んでゆかねばならない、という声が耳に入る。 いうまでもなく、私達は昔の殉教者や聖人の生活を、 そのまま真似するだけですませるはずがない。 しかし歴史上の彼らを動かし、その実生活に浸み通った精神を私達も見ならって、 現代、しして未来のキリストの信仰の神秘体を形づくる姿勢を持たなければならないだろう。

あなたも旅人、共に苦しみ喜びつつ、 永遠の命への信仰、希望、愛の旅人である。 アビラの聖女テレサとゆかりの深い修道院を訪ねる。 1581年5月29日、聖女テレサと彼女の姉妹たちはパレンシアからソリアに向けて出発した。 聖女テレサはソリアへの旅の途中、修道女たちに告げた。 「娘たちよ、私たちがソリアに着いたら、そこで世界の終わりがあるでしょう。 もう後ろへ戻るところはないのです。あなたがたは、神に向かって働き続けるのです。」

26聖人の殉教のわずか5ヶ月後、長崎で亡くなったフロイス神父が、 最後の力を振り絞って書き上げ送った公式の殉教報告。 ルイス・フロイスは「日本史」の著者として知られている。 生来文筆の才能に恵まれていたことから来日以来、 布教報告書の執筆者として重用されたが、 1583年に「日本史」の編述を命じられた、 以来、長崎の地を拠点にフロイスは全力を尽くしてその執筆を続け、 1597年7月8日の死によって擱筆した。 （長崎純心大学学長・片岡千鶴子）

教皇の聴罪司祭、バチカンの説教師として有名なカンタラメッサ神父が、 美しい感性と表現とを用いて難しい教義を分かりやすく説明。 カンタラメッサ神父様は、教皇様の聴罪司祭として、 更に、バチカンでの説教師として、カトリックの世界で有名な方です。 神父様は、聖書・教父たちの神学・霊性・典礼などの広い分野で 深い洞察力と知識に恵まれ、美しい感性と表現とを用いて、 難しい教義を分かりやすく説明してくださいます。

ドイツ生まれの臨床心理士であり母親でもある著者が、 娘たちへのプレゼントとして書いた幸せな結婚へのアドバイス。 結婚準備の書に最適。 私は、あなたがたの結婚に際して、 新しい結婚生活のための道しるべをプレゼントしたいと考えています。 これを、余計な干渉であると誤解しないでください。 あなたがたに、私の好みのスタイルをおしつけようと思っているわけでは決してありません。 この本は、灯台のように、いつか周りが暗くなり、見通しが霧のために悪くなったときの 道しるべとなればよいと思っています。