商品説明
長崎・浦上天主堂の主任司祭を努めた俳人でもある神父のエッセイ集。
「露に潤うた男たち」、「春夢去来」に続く第三弾
羽田に着いてから、口直しにコーヒーを飲みました。
いちばん高いのを注文したのに、なんの味もしないのです。
静岡駅の「いわし定食」には、問題がなかったことにはじめて気付きました。
鼻ばかりか、舌も喉も風邪のビールスに冒されていたのです。
「己が方圓に従はしめむ」とする小人の遅い反省でした。
横井也有の名文を「ふろしき賛歌」と名付け、
平成三年の座右の銘にして励むことにします。(本文より)