商品説明
出雲崎とアシジ紀行から、読書と旅と思い出、
日本人論、社会問題まで平成の世に書いた、つれづれ草。
その意味で憲法(第九条)は、まさにキリスト教的である。
憲法制定のいきさつがどうだったにせよ、日本は国際社会の前に、
この<第九条>をもっと堂々と掲げて行っていい。
「普通の国」にすべきだという主張があるが、とんでもない。
それは軍備を増強して、戦争をくり返せと言っているのと同じだ。
私が極論を掲げて、時代や社会を批判するからといって、
理想論者だとか、ペシミスト(悲観論者)だとか言う人がいる。
もっと現実的になれというわけだ。
なんのことはない、下らぬ、ちっぽけな現実に、
ただ流されて居ろといっているに過ぎない。(「プロローグ」より)