商品説明
インドに何度も足を運び、マザーテレサを間近に見ながら
「死を待つ人の家」で生活した…筆者は、何を見、何を感じたのか。
死を待つ人々の家では、たくさんの人々に出会う。
一日三人ぐらい死んでいくので、
出会った人の半数以上の人はもうこの世にはいない。
それでも路上に倒れて、誰一人話しかけもせず、
見守りもせずに死んでいくのと比べれば、どんなに幸せだろうと思う。
カリガットの死を待つ人々の家は病気を治したり、
食糧を配給したりする、病院とか救護施設ではなく、
ある意味では、最も苦しむ人々と出会ったり、
面会したりする場であるのかもしれない。 (「本文」より)