商品説明
1950年代、青森県津軽地方、八甲田山麓の開拓地で、
教育から見放された子供たちに生涯をささげた若い女性がいる。
これは、もう一人の「蟻の町のマリア」、川村郁の物語である。
川村郁のような人物が存在したことを知ることによって、
われわれは、人の目に触れることのない僻地で、
子どもたちの教育に身を捧げた他の多くの名もない教師が存在したことに、
そしてまた、日本の隅々ですべてを投げうって働いた
多くの宣教師が存在したことに、目が開かれる。
さらに、そのような道を歩む人々が、今もなお、
世界中に存在しているはずだという思いに、喚起させられる。