商品コード:B181
発行所:聖母の騎士社
ページ等:P318 C0195
著者等:ホアン・マシア
発行日:2002-03-01
現代では、疲れて生きる理由がないと感じている人が少なくない。
生き甲斐を探究する哲学と生き甲斐を養う信仰心を取り戻す必要がある。
ときに哲学は理屈、宗教は阿片と人は言う。
遺憾ながら、多くの哲学と宗教の営みについてそれが当てはまると認めざるを得ない。
しかし、哲学は行き方であり、宗教心は行き方の根幹であり、
人に希望をもたらすはずのものであると私は言いたい。
残念ながら哲学の心を理屈で台無しにするのは専門家や学会の哲学であり、
宗教心を窒息させてしまうのは制度や教義としての宗教である。
(「まえがき」より)
商品コード:B182
発行所:聖母の騎士社
ページ等:P230 C0195
著者等:三俣俊二
発行日:2002-01-01
1870年1月【明治】2年12月、
長崎・浦上村のキリシタン3千人余が全国20藩に流配となった。
その悲惨な状況報告第2集。
教会に復帰したキリシタンたちに対して、政府は厳しい弾圧を加えた。
まず慶応4年(1868年)指導者的立場にある信徒114名を検挙して、
萩、津和野、副山に流配し、
ついで明治2年12月(1870年1月)には、浦上村のキリシタン三千名全員を、
上記3ヶ所、および和歌山、名古屋、金沢、富山など、
日本全国20藩に流配するという異例の処置を取ったのである。
商品コード:B183
発行所:聖母の騎士社
ページ等:P164 C0116
著者等:フリートリヒ・ウルフ=著/鈴木宣明=訳
発行日:2002-05-01
ドイツの神学者で第2バティカン公会議文書の
草案作りにもかかわった著者の「主の祈り」の開設。
この中から・・・信仰・希望・愛の幸福を味わってみませんか。
人々は初代キリスト教の時代から、主が教えてくださった祈りの中に
キリスト教的祈りの精神と内容の模範を見出してきた。
主に祈りの解釈はすでに早くから教会において始また。
キリスト教のすべての世代・世紀は、新たに時代の状況に生かしつつ、
その解釈を試みた。現代の聖書研究は主の祈りに特に関心を向けている。
(「序によせて」より)
商品コード:B184
発行所:聖母の騎士社
ページ等:P369 C0116
著者等:ルイス・カンガス
発行日:2002-07-01
-カトリックの教え解説- キリストのメッセージの基本である。
愛の教え、家庭、社会、倫理など、
キリスト者の道を、聖書に照らして案内する。
この本には、最初にキリストのメッセージの根本である愛
(自己愛、他人への愛、弱い人々と敵に対する愛)につて書いています。
次に、家庭、社会、倫理に関するテーマを聖書の光に照らして書きました。
つづいて、宗教の根本である神様と信仰の話があります。
その後、旧約聖書を簡単に紹介し、
最後にキリストの生涯に添って、キリスト者の道を案内します。
(「はじめに」より)
商品コード:B185
発行所:聖母の騎士社
ページ等:P319 C0195
著者等:桑原一利
発行日:2002-07-20
終戦直後から高度成長時代まで、
日本全国を歩いて愛の奉仕を続けた天衣無縫の修道士がいた。
その人の名はゼノさん。どんな人だったのか。
こどもたちにゼノさんのことを伝えたいという思いは、
書き終えてみますと、なお、いっそう大きくなるばかりです。
明らかに私は、自分が書いた以上に、皆さんから、そしてゼノさんから、
多くを教わっているのだということが分かります。
それだけゼノさんが偉大だったということでしょう。
この十年余り、私は、天使のゼノさんと暮らし貴重な体験をしました。
ご協力下さったすべての皆様にお礼申し上げます。
ありがとうございます。そして、天国のゼノさん、あり
商品コード:B186
発行所:聖母の騎士社
ページ等:P243 C0195
著者等:結城了悟
発行日:2002-11-25
約四百年前、豊臣秀吉の命により捕らえられ、
長崎・西坂の丘で殉教した二十六聖人とキリシタンの花開いた頃の知られざる長崎物語 長崎は、心のある町だという印象を与える。
ここでは、それぞれの山、川、港、坂、通りなどに歴史が潜んでいる。
長崎と言えば、この町をつくり、そこで働き、夢見て活躍し、愛して涙を流し、
生命をささげた人々の手に導かれて、私は長崎の歴史の道を歩み続けたい。
(本文より)
商品コード:B187
発行所:聖母の騎士社
ページ等:P245 C0195
著者等:金沢恂
発行日:2002-12-01
人間、如何に洗礼のお恵みに与り、
カトリック信者として常に心穏やかに過ごしてゆこうと思っているとしても、
周囲の状況が中々にこれを許してはくれません。
世の不条理に出会い、怒りだしたいと思う時て屡です。
増してや、人一倍に血の気の多い私なんぞはどうでにもならないのです。
これ等の様子を傍らで見ている一部の人たちは親切気なつもりか
「金澤さん、余り腹を立てなさんな」と言ってくれます。
(自序より)
商品コード:B188
発行所:聖母の騎士社
ページ等:P317 C0195
著者等:高木一雄
発行日:2002-12-25
東京・文京区小日向周辺に、
キリスト教禁教時代、宣教師を収容した山屋敷があった。
そこで殉教した宣教師、監禁された人たちがいた。
最初は寛永16年(1639)初夏、伝馬町牢内で拷問により転んだとされ
暫く収容されていたイエズス会ジョアン・パプチスタ・ポルロ神父と
マルチノ式見市左御門神父が送られてきた。
続いて寛永20年(1643)9月、イエズス会士4人と従者6人、
それに宝永6年(1709)11月には
イタリア人在俗司祭ジョアン・パプチスタ・シドッチ神父も送られてきた。
彼らは一様に扶持米が与えられ仮令表面上でも転宗を誓えば
一生涯をのんびりと山屋敷で暮らせたわけで
商品コード:B189
発行所:聖母の騎士社
ページ等:P384 C0116
著者等:オイゲン・ルカ
発行日:2002-09-08
この本は、25年間日本で働かせていただいた恵みのために感謝を表し、
また宣教師としての体験をまとめるための機会によってできたものです。
ドイツ人の私にとって、日本で出会えた無数の立派なものがあります。
私が一番評価したことは、日本の文化に数百年前から根差してきた感謝に対する非常に高い評価です。
西洋人でも、もちろんよく感謝を表しますが、しかしその場合、礼を言うのは、
やはりよく義務か義理と考えられており、少々努力が必要とされます。
商品コード:B190
発行所:聖母の騎士社
ページ等:P314 C0195
著者等:水浦久之
発行日:2003-01-25
長崎は、日本で最もキリストの色彩を色濃く残している土地だ。
この地ならではの題材を料理した小説とエッセイ集。芥川賞作家も書けない信仰物語。
信仰の自由と安住の地を求め、生死をさまよい、
漂泊の果てにたどりついてみれば、このありさま、
われらキリシタンはどんな悪いことをしたというのか。
松太郎の怒りはこの小役人たちだけでばく、
フランス寺のパーデル様たちにまで及んだ。
やっとの思いで大浦までたどり着いたときのプチジャン神父の冷たい目と、
夜中と言うのに玄関先で用を済ませると、
さっさと奥の部屋に消え去ったあの後ろ姿が思い出された。
(本文より)